病診連携のお願い
地域での診療連携の重要性
がんの薬物治療は、ほかの生活習慣病と同様に継続して行うことが重要です。そのため、がんの治療は当院で受けつつも、併存症の治療についてはかかりつけ医での診療を継続していただくことをお勧めしております。安心して治療継続ができますよう、しっかりとした診療連携を確立します。
がんの治療中には、病気のそのものの影響だけでなく、治療の副作用によっても、予期しない体調の変化が生ずることがあります。そのような際に迅速に対応できるよう、とくに遠方から通院されている患者さんへは、身近にあるかかりつけ医として、地域の医療機関の先生方にご協力をお願いする場合があります。
がん薬物療法専門医の不足と偏在が課題となっており、とくに地域の広い東北地方では重要な問題です。私たちの目標とする「がんになっても不安のない社会」を作るため、全てのがん患者さんが標準治療にアクセスできるように、情報格差をなくす取り組みや、医療従事者間の連携、患者さんとの円滑なコミュニケーションを通して、正確な情報の共有と個々の患者さんの最善の意志決定を支援していきたいと考えています。